つぎに、
「冷暖自知」
このことばは、
目の前のコップに入っている水は、見ただけでは、冷たいか暖かいかわからない。
わからないときはどうするか。それを飲んでみたり、
指をいれたり、自ら行動しなくちゃわからないということです。
動くまえから判断してしまうことがありますよね。
さいごは、
「前後際断」
このことばは坂本がお世話になっている方が大切にされていることばで、
禅語に触れるきっかけになったことばです。
意味は、過去をくよくよ引きずっても何も変わらず、
未来を憂えても取り越し苦労になる。
過去の意識も未来の意識ももたず、
いまこの瞬間を大切にするということです。
過去のことや、未来のことで悩んだりしますが、
どちらもいま考えたところでどうにもなるものでもなく、
今できることに集中したいですね。
まとめると、
本日は、
外に向いたその目を自分の内側に向ける
「回光返照」(えこうへんしょう)
冷たいのか暖かいのか見ただけではわからないから、自ら行動する
「冷暖自知」(れいだんじち)
過去も未来も断ち切り、いまに集中する
「前後際断」(ぜんごさいだん)
3つの禅語を紹介しました。
生き方に悩んだときにヒントとなることばが禅語にはたくさんあります。
本日の話がなにか参考になっていただけたらうれしいです。