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#601 「タコピーの原罪」が問いかけるもの

おはようございます。坂本です。

今日は、
アニメ『タコピーの原罪』を通じて
感じたことをお話ししたいと思います。

このお話には少しネタバレも含まれますので、
まだ観ていない方は、
できれば視聴後に読んでいただけたらうれしいです。

さて、『タコピーの原罪』は、
タイザン5(たいざんふぁいぶ)さんのマンガを原作としたアニメで、
地球にやってきた“ハッピー星人”タコピーが、
いじめや家庭環境に悩む少女・しずかちゃんと出会い、
心を通わせていく物語です。

一見すると、明るいキャラクターが登場する
ほんわかした雰囲気のアニメかと思いきや…
その実は、子どもたちの抱える「深い闇」や、
救いのない現実と真正面から向き合った、
かなり重たいテーマを持った作品です。

見終わったあと、
坂本はしばらく言葉が出ませんでした。

何より印象的だったのは、
タコピーが「ごめんね」と
何度も何度も謝る姿です。

「助けに来たよ」と言いながら、
何もできない無力さ。

それでも彼は諦めず、
何度も何度も、謝りながら寄り添おうとする。

そんなタコピーの姿は、
もしかしたらわたしたちの心のどこかで
「誰かに言ってほしい」と願っている言葉を
代弁してくれていたのかもしれません。

いまの社会って、
「誰かが謝るべきだ」とか
「謝罪会見を開け」とか、
怒りや責任追及の空気に満ちていますよね。

そんな中で、
タコピーが繰り返す「ごめんね」は、
ちょっと異様なほど印象に残りました。

それは口先だけじゃない。
どうしようもない現実を前にしても、
心だけは寄り添おうとする、
不器用でまっすぐな謝罪。

観ていて、胸がギュッと締めつけられるような感覚でした。

作品の随所に、
ドラえもんへのオマージュのような描写もあります。

土管が出てきたり、
ヒロインが“しずかちゃん”だったり。

そして、タコピーも
ひみつ道具は持っているのですが、
なかなか実践的には使えないんです。

現実はすぐには救われない。
誰かがすぐに助けてくれるわけじゃない。

その非情さを、
優しいタッチで描いているからこそ、
余計に刺さりました。

まとめると

それは、
「いつもありがとう」「ごめんね」っていう言葉は、
やっぱり今の時代に、ものすごく必要とされているんだなということです。

うまく言葉にできない気持ちに、
ちゃんと名前をつけてくれる。

そんな作品に出会えたことに、感謝したいと思います。

本日の話が、
なにかの参考になればうれしいです。

最後まで読んでくださり、
ありがとうございます!