おはようございます。坂本です。
今日は、
アニメ『タコピーの原罪』を通じて
感じたことをお話ししたいと思います。
このお話には少しネタバレも含まれますので、
まだ観ていない方は、
できれば視聴後に読んでいただけたらうれしいです。
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さて、『タコピーの原罪』は、
タイザン5(たいざんふぁいぶ)さんのマンガを原作としたアニメで、
地球にやってきた“ハッピー星人”タコピーが、
いじめや家庭環境に悩む少女・しずかちゃんと出会い、
心を通わせていく物語です。
一見すると、明るいキャラクターが登場する
ほんわかした雰囲気のアニメかと思いきや…
その実は、子どもたちの抱える「深い闇」や、
救いのない現実と真正面から向き合った、
かなり重たいテーマを持った作品です。
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見終わったあと、
坂本はしばらく言葉が出ませんでした。
何より印象的だったのは、
タコピーが「ごめんね」と
何度も何度も謝る姿です。
「助けに来たよ」と言いながら、
何もできない無力さ。
それでも彼は諦めず、
何度も何度も、謝りながら寄り添おうとする。
そんなタコピーの姿は、
もしかしたらわたしたちの心のどこかで
「誰かに言ってほしい」と願っている言葉を
代弁してくれていたのかもしれません。
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いまの社会って、
「誰かが謝るべきだ」とか
「謝罪会見を開け」とか、
怒りや責任追及の空気に満ちていますよね。
そんな中で、
タコピーが繰り返す「ごめんね」は、
ちょっと異様なほど印象に残りました。
それは口先だけじゃない。
どうしようもない現実を前にしても、
心だけは寄り添おうとする、
不器用でまっすぐな謝罪。
観ていて、胸がギュッと締めつけられるような感覚でした。
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作品の随所に、
ドラえもんへのオマージュのような描写もあります。
土管が出てきたり、
ヒロインが“しずかちゃん”だったり。
そして、タコピーも
ひみつ道具は持っているのですが、
なかなか実践的には使えないんです。
現実はすぐには救われない。
誰かがすぐに助けてくれるわけじゃない。
その非情さを、
優しいタッチで描いているからこそ、
余計に刺さりました。
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まとめると
それは、
「いつもありがとう」「ごめんね」っていう言葉は、
やっぱり今の時代に、ものすごく必要とされているんだなということです。
うまく言葉にできない気持ちに、
ちゃんと名前をつけてくれる。
そんな作品に出会えたことに、感謝したいと思います。
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本日の話が、
なにかの参考になればうれしいです。
最後まで読んでくださり、
ありがとうございます!