おはようございます。坂本です。
本日のテーマは「人生の3つの悲痛」についてお話ししていきたいと思います。
今週は「痛みに向き合おう週間」ということで、春も近づき、新しい生活や環境の変化を迎えようとしている方にもぜひ聞いていただきたいです。
人間は変化に強い生き物ではありませんが、その理由や、また、「幸せにならなきゃ」と頑張りすぎることが、実は逆効果になることもあります。そのあたりを今日は掘り下げてお話ししたいと思います。
私たちの人生には、3つの種類の悲痛がつきまとうと言われています。これは、『夜と霧』の著者であるヴィクトール・フランクルが書いたエッセイの中で述べられている考えです。
1つ目は、痛みや苦痛です。私たちは肉体を持つ生き物なので、怪我や病気などの避けられない辛さがあります。
2つ目は、罪悪感です。人間には選択の自由がある分、物事がうまくいかないと「自分のせいだ」と自分を責めてしまうことがあります。
3つ目は、先を見越す能力です。未来を想像できる人間だからこそ、「いつか大切なものを失う」という不安に直面しなければなりません。
特に3つ目の「先を見越す能力」は、人間の強さであると同時に苦しみの大きな原因でもあります。先を思えば思うほど、不安や恐怖に襲われることがあります。そして、「すべてを手に入れたい」「失いたくない」と思うほど、苦しみは大きくなります。しかし、すべてに終わりがある以上、それを完全にコントロールすることはできません。
だからこそ、「いつも幸せでいよう」「幸せにならなければならない」と思うことを坂本はやめました。むしろ、変化し続けること、波があり谷があることが人生の自然な姿だと受け入れることで、穏やかな気持ちが生まれるのです。私たちは何かを所有しているようで、実はすべてが一時的なものに過ぎないんですね。
坂本が好きな本の一つに『未亡人26年生が教える心地よいひとり暮らし』というものがあります。その中に「どんなつらいことでも、私が人類で初めて体験するわけじゃない。絶対にこうしなくちゃいけないということは案外ないもの。あんな道もこんな道もある。」という言葉があります。何かにつまずいたときには、この言葉を思い出すようにしています。
私たちは生きている以上、痛みや苦痛、罪悪感、先を見越す能力から生まれる悲痛を避けることはできません。しかし、これらを受け入れ、変化することが自然なのだと考えることが大切です。仏教ではこれを「諸行無常」と表現しますが、昔から伝わる教えはやはりすばらしいですね。
まとめると、本日は「人生の3つの悲痛」というテーマについてお話ししました。避けられない悲痛に向き合い、無理に幸せを求めるのではなく、現実を受け入れることで心を軽くする方法をお伝えしました。本日の話が何か参考になっていただければ幸いです。最後まで聞いてくださり、ありがとうございます。