本日は「映画づくリは重労働と多少の奇跡」についてお話ししていきたいと思います。
フランスの脚本家、パスカル・ジャルダンという方が、
「映画には作者はいない ただ重労働と多少の奇跡があるだけ」ということばを遺しました。
ここでいう重労働というのは、しんどい仕事というより、
メッセージを伝える重みのある仕事という解釈なのですが、
最後の「多少の奇跡」という部分。
この奇跡は、プロデューサーにしかみえない奇跡もあると、
『シコふんじゃった』『ウォーターボーイズ』『それでもボクはやってない』などの作品を手がけられた映画プロデューサーの桝井省志(ますいしょうじ)さんが言われていました。
桝井さんには、何度か映画のことについて相談に乗っていただいたことがあるのですが、
プロデューサーだけは、「自分だけは夢を持てない存在なのだ」と胸にしっかり刻み、
映画制作の現場にあって、常にリアリストでなければならないと感じさせられます。
実は、来月の後半から映画撮影がはじまるのですが、
映画を撮りはじめる前から、
どんなお話にするのか?どんな方に出演していただくか?
どんなスタッフに協力してもらうか?どんな場所で、どのように撮影をするのか?
細かいことでいえば、
スタッフのご飯や泊まるところはどこにするのか?
そして、それにはいくらかかるのか?
など、映画をつくる準備をしなくてはなりません。
それはそれは、坂本にとってはしんどいのですが、
でも最近は、
作品を面白くしようとしてくれる
キャストやスタッフと出逢えたとき
映像にぴったりなロケ場所に出逢えたとき、
たしかにプロデューサーしか見えない「多少の奇跡」を感じれるようになってきました。
それまでは、ほんとうにしんどいのですが。
それも含めて、現場に育てられています。
まとめると、
これを聞いてくださっている皆さんのほとんどが、
カメラの前や、マイクの前でパフォーマンスをされる方が多いと思うのですが、
現場は、たくさんのヒト、カネ、モノの交差点で生まれた奇跡の産物です。
じぶんにできることを誠実に全うすることで、
出会いと多少の奇跡を連れてきてくれるはずです。
本日の話が何か参考になっていただければうれしいです。