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#595 井戸掘り経営

おはようございます。坂本です。
今日は「井戸掘り経営」という考え方について、
少しお話ししたいと思います。

この言葉は、日本電産の永守重信さんの本から知りました。

「アイデアって、考えたら終わりじゃないの?」
そう思っていた坂本にとって、
この考え方はとても衝撃的でした。

本の中で、永守さんはこんな話をされています。

――
昔、家には水道がなく、
母が毎日、井戸から水をくんでいた。
ある日、「こんなに水をくんで、明日なくならないの?」
と心配して尋ねると、母がこう言った。

「大丈夫。井戸の水は、くめばくむほど湧いてくるのよ」

実際、次の日の朝、井戸をのぞくと、
ちゃんと水が元どおりになっていた――
 

経営のアイデアも、同じなんだそうです。
「もう出ないだろう」と思っても、
くみ続ければ、新しいアイデアが湧いてくる。
だから、徹底的に掘り続けることが大事なのだと。

この話、すごく勇気をもらいませんか?

坂本自身も、アイデアを出した瞬間にもう仕事が終わったような気がする瞬間があります。
でも、まだやられることはないか?と
さらに深掘りしていくと、
なぜかまた、新しい何かが浮かんでくる。

まるで井戸のように。

そしてもうひとつ、思い出した話があります。

昔、放送作家の鶴間政行さんが
「放送作家は“魔法のラミネートチューブ”を出せるかどうかだ」
と話していたのを覚えています。

要は、「もう出ない」と思っても、
最後の一滴までギュッと絞れば、
そこから本当に面白いものが出てくる。
そこまで絞り出せる人が、本物の作家なんだ、と。

これは放送の世界に限らず、
何かを生み出すすべての仕事に通じる気がしています。

だからこそ、
まだやれることはないか?と、
井戸を掘り続けることで
次の一歩につながるんだな、と感じています。

「もう出ない」と思っても、
それはたぶん、まだ掘り足りないだけ。
井戸は、くめばくむほど湧いてくる。
そして、ラミネートチューブも、
最後までギュッと絞れば、きっと光るものが出てくる。

今日も、自分の中にある井戸を、
そっと掘り続けていきましょう。

本日の話が、なにかの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。