本日は「名曲『ばらの花』をかんがえる」というテーマで話してみたいとおもいます。
今月は、春が近いので「出会い、別れ」について配信していることが多いのですが、坂本塾メンバーのひとから「好きな歌について語ってください」といわれたので、せっかくならこの季節にぴったりな曲をご紹介したいとおもいます。
それは、くるりというロックバンドが歌う「ばらの花」という曲です。
本も音楽も、映画もドラマも流行っているものはかならず触れるようにはしているのですが、個人的にすきなものはどうしても10代に触れていたものが多くなります。
まさに「ばらの花」は高校生のときにたまたま出逢って、すぐにCDを買いにいきました。
後に、小田和正さんや、矢野顕子さん、奥田民生さんなど、錚々たるひとたちがカバーすることになる、くるりのなかでももっともメジャーな曲のひとつです。
歌詞のなかに
「ジンジャーエール買って飲んだ
こんな味だったっけな」
と数回でてくるのですが、
ジンジャエールを飲みながら
踏み込めなかった
あの日々を思い出していきます。
個人的にとても好きな歌詞が
「最終バス乗り過ごして
もう君に会えない
あんなに近づいたのに
遠くなってゆく」
というところで、
この「最終電車」ではなくて、
「最終バス」なのがとてもいいんですね。
坂本も家族のひとが京都出身なので、
一年のなかで何回か行くことがありますが、
くるりの地元でもある京都は
基本的にバス移動なんですね。
この歌詞からも、
ふるさとにいる誰かのことを思って歌っていることがわかります。
そして、ふるさとを離れ、
「ジンジャーエールを買って飲んだ
こんな味だったっけな」と思い出し、
「安心な僕らは旅に出ようぜ。
思い切り泣いたり笑ったりしようぜ」
と綴られます。
まとめると、本日はくるりが歌う「ばらの花」について話してみました。
応援歌ではありませんが、そっと背中をおされるような曲ですので、ぜひ聞いてみてください。
あたらしいじぶんに出逢うために
きっと、旅に出たくなるはずです。