本日は「ロックの丸さんに学ぶ”空いている”ところを狙え!」についてお話ししていきたいとおもいます。
日本経済新聞の名物コラム「私の履歴書」で、ソニー・ミュージックエンタテインメントの社長を務め、仲間たちとプレイステーションを生み出した、「ロックの丸さん」こと丸山茂雄さんが半生を書かれており、興味深く読んでいました。
大手レコード会社「ソニーミュージック」から、デビューしているアーティストやタレントの楽曲やパフォーマンスを誰しも一度は見たり、聞いたりしているのではないでしょうか?
丸山さんがソニーに就職した頃は、まだソニーの音楽事業は業界的には新参者という扱いでしたが、
アイドル路線がうまくいっており、会社のメインはアイドルの仕事をする人たちだったそうです。
そんななかでフォークの担当が回ってきます。
フォークはできたばかりのジャンル。
しかもレコード会社の役割がむずかしく、楽曲は歌手本人がつくるし、プロモーションも自前で、学園祭などで歌っていたようです。
フォークミュージシャンが活動する場のひとつにラジオがありましたが、メディアの主役はテレビの時代に移り、ラジオはマイナーになっていました。
テレビタレントからユーチューバー、テレビからネット、と状況が今の時代に少し似ていますよね。
丸山さんはラジオをじぶんの居場所にして、たくさんのミュージシャンや作家たちと縁を広げていきます。
その人脈を活かして、今までのアイドル路線とも違う、
フォークの匂いのする歌手、太田裕美さんの「木綿のハンカチーフ」をヒットさせます。
アイドルではなくフォーク。テレビではなくラジオ。
混雑しているところは避け、すいているところ仕事をする。
丸山さん流の仕事のやり方を見つけていきます。