つぎに「浅草」ですが、
はじめてマネジメントした音楽グループが、
東京・下町出身ということもあって、
「浅草」で路上ライブをはじめました。
私たちがライブをしていた場所は、
浅草寺などがあるメインロードからは離れた通り
「六区ブロードウェイ」で、
東洋館や演芸ホール、ロック座など、
多くの芸能人を輩出した場所が並びます。
当時、建設途中だったスカイツリーが見えていて、
じぶんたちも同じように下町のシンボルを目指しました。
約２年ほど毎週通い、
私たちもたしかに浅草で、芸を磨かせていただきました。

最後は「中目黒」です。
東京でもひときわオシャレな場所として知られますが、
はじめて店舗運営、と呼べるほどではありませんが、
ちいさなライブスペースを運営していました。
たくさんのひとがあつまり、数々の特別な出会いがあった場所で、
ようやく、じぶんの居場所がもてたような気がしました。
しかし、中目黒は「背伸びをしたまち」で、
つづけるにはそれなりの努力が必要でした。
現状維持は後退といいますが、
何かしら毎日、少しずつ変化していかないと古くなってしまいます。
それでも、居場所づくりにチャレンジしたまちだったのです。